第4回日本免疫毒性研究会報告


第4回研究会事務局長 高橋道人
1998; No.5, p 1

第4回免疫毒性研究会の報告

第4回免疫毒性研究会は平成9年9月30日 (火) 及び10月1日 (水) の2日間にわたり,東邦生命ホール (東京) において開催された。

開催1日目には,ドイツ,デュッセルドルフ,ハインリッヒハイン大学の,Dr. Gleichmann博士による特別招待講演 "Chemical- and drug- induced autoimmunity and its mechanisms : What do T-cells recognize in adverse immune reactions to chemicals?" が行われ,感銘を与えられた。

また,シンポジウムでは「生活環境アレルゲン:その作用と病態」と題し,関連トピックス4題の発表が行われた。

開催2日目には,ワークショップ「免疫毒性・アレルゲン性試験の最近の動向」が開かれ,免疫毒性試験ガイドライン及びアレルゲン性試験についての4題が発表された。

さらに,東大医科学研究所,浅野茂隆博士による「サイトカインと病態:その制御へのアプローチ」の特別講演があり,先生の歯切れのよいお話に新たな研究意欲を持たれた方も多かったのではないかと思われた。

また一般演題として,22題が発表され,活発な質疑,意見交換が行われた。

参加者は会員,非会員あわせて225名,また開催1日目の夜に行われた懇親会の参加者は76名であった。

次回は大阪で森本教授が第5回免疫研究会をお世話して下さることになっており,一人でも多くの参加を念じている。