第3回日本免疫毒性研究会報告


1996; No.3, p 1

第3回免疫毒性研究会報告

平成8年9月25,26日両日に第3回免疫毒性研究会が,昭和大学,上篠講堂にて,179名の会員が集い,開催された。

今回は,海外からの招待講演者として,オランダ国立公衆衛生・環境研究所のJ.G. Vos博士と,米国FDAのJ.A. Cavagnaro博士をお呼びして講演をお願いした。

Vos博士からは,病理学を基礎においた免疫毒性評価の方法論の発展と最近の動向について講演があり,Cavagnaro博士からは遺伝子工学を用いて開発されている近年の医薬品の安全性試験に関する講演があった。

「気道免疫における免疫毒性」に関するミニシンポジウムや,2回目となった「免疫毒性試験法ワークショップ」などの企画は大変興味深いものであった。

本研究会の代表幹事の名倉教授から「粘膜免疫と免疫毒性」の特別講演があり,粘膜免疫の重要性と奥深さがよく理解出来た。

一般演題が19題と少なめであった。来年は会員からたくさん演題を発表されること,期待したい。